セルフコンディショニングの重要性

コロナウィルスの影響で様々な大会が中止になったり、活動が制限され多くの人たちがつらく悲しい思いをされたことと思います。色々な意味で何か忘れ物をしてしまったような心の傷が残りましたが、しっかりと前を向き特に子供たちを応援していきたいと思います。
さて今回はセルフコンディショニングの重要性についてお話させていただきます。
体は筋肉を収縮させてさまざまな動作を行っています。激しい運動後には筋線維が引き伸ばされて傷んだ状態となり、そのまま放置しておくと筋肉にダメージが残って筋肉痛の原因となったり、柔軟性が低下してケガにつながったりすることがあります。そのため選手の皆さんは運動後のダメージを少しでも軽くするために、クールダウンを行ったり、帰宅してしっかり入浴したりといったセルフコンディショニングを実践することが大切になってきます。また体の内部にある胃腸をはじめとする内臓全般も疲労するといわれています。運動中は全身の血流が主に筋肉へと集中するため、内臓への血流は少なくなることが知られていますが、この状態が長く続くと内臓の機能にも影響が及びます。
 運動中は多くの酸素や栄養素を必要とし、その大半が筋肉へと供給されます。食後にすぐ運動をはじめるとお腹が痛くなることがありますが、これは胃腸に必要な血流が十分に届かないために起こることではないかと考えられています。また運動をすると体内に蓄積された疲労物質を排出するために、ろ過装置である腎臓や解毒機能などをもつ肝臓などへの負担が大きくなります。クールダウンで血流を促すようにする理由には、こうした内臓への血液供給を回復させる目的もあるのです。
クールダウンでは筋疲労とともに内臓疲労もより早く回復させるようにしていくことが大切です。クールダウンを行うことはもちろんですが、特に内臓は外からなかなかアプローチしにくいため、運動中から口に入れるものに気を配っておく必要があります。
『運動中』は体温調節のために汗をかきますが、発汗がすすむと体内の水分は減少します。こまめな水分補給を行い、血液の濃度を一定に保って血流を促すようにします。胃腸に負担をかけないようにやや冷たいと感じる程度の温度がオススメです。
『運動後』は水分補給とともにすみやかにエネルギー源を補給することが大切です。一般的にはタンパク質をとる意識は高いと思いますが、タンパク質だけをとるのではなく一緒にビタミンB群を含む食材や、炭水化物、脂質などもバランス良くとることが理想的です。運動直後は軽く補食をとる程度にとどめ、時間をおいてからしっかりと食事をする方が内臓への負担も軽くなります。このときも胃腸を急激に冷やすような飲み物や食べものはなるべく避けるようにしましょう。
運動後の疲労回復はコンディションを整えるために必要不可欠なもの。ぜひ内臓もいたわりながら運動前後の食事などにも気を使ってみてください。

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