サッカーコラム 『質と量』

練習には、量より質を求める指導者と質より量を求める指導者がいる。小中学校時代には量を求められたが、高校では質を求められること
でどうすればいいのかわからなくなる選手も多いだろう。私は、前者の量より質を求めている。なぜなら、練習で質を求めることにより自分
の足りない点が見えてくるため、必然的に量も増えてくると考えるからだ。質をもとめた練習を行うことにより、次の練習までに前回の練習
で出てきた足りない点を補うために自分で空いてる時間に練習を行うだろう。このサイクルを繰り返すことにより、自然と量も増えてくるの
だ。逆に、質より量を求めた練習を行うと、自分から行動しようと考えなくなり、気の抜けた練習になってしまうだろう。また、自分の頭の中で
何が悪いのか。どうしたらいいのか。考えて整理する時間がなくなってしまう。あくまでプレーをするのは選手であり指導者はアドバイス程
度でいいのではないかと思う。選手の自己性を育てることも指導者の仕事だと考えるため、私は量より質を求めている。